
2026年10月10日
U-18女子サッカーリーグ2026関西 1部
京都精華学園高校 3-0 大阪偕星学園高校
(45分ハーフ)
得点:
[京都精華]朝重咲楽(70分)、三瀬華音(83分)、田口莉音愛(87分)
U-18女子サッカーリーグ関西1部は10月10日、J-GREEN堺で京都精華学園高校と大阪偕星学園高校が対戦。京都精華が3-0で勝利した。京都精華は前半からボールを保持して押し込んだが、大阪偕星もコンパクトな守備で対抗し、0-0のまま試合は後半へ。後半は大阪偕星も攻撃の形をつくり、先制点に近づいた時間もあった。均衡を破ったのは後半25分、CKのこぼれ球を朝重咲楽が左足で決めた一撃。終盤には三瀬華音、田口莉音愛が加点し、京都精華が突き放した。
京都精華が押し込み、山根優芽らが粘り強く守る
京都精華は立ち上がりからパスを回し、大阪偕星を自陣に押し込んだ。サイドからの仕掛けに加え、センターバックの田口莉音愛や伊坪優依が持ち上がって縦パスを入れる。ボールを失っても素早く寄せて回収し、攻撃を途切れさせない。
前半8分には、左サイドバックの八田明奈が一度で終わらない寄せで、相手の前進を続けて阻んだ。前半37分には右サイドバックの禰宜田千夏の突破から谷玲央梨がゴール左隅を狙ったが、大阪偕星のGK中嶋凜が弾き出している。
大阪偕星はGK中嶋のコーチングで守備を整え、ゴール前を固めた。センターバックの辻陽茉が粘り強いカットでピンチを防ぎ、ボランチの松下織月は強い寄せでボールを奪いにいく。同じくボランチの杉澤怜奈は左サイドへ流れてカバーに入った。
中でも目立ったのが、左サイドバックの山根優芽である。京都精華の右サイドから仕掛ける前線の三瀬華音や飯干紗衣、攻撃参加する右サイドバックの禰宜田に対し、体を入れ、スライディングを見せ、突破を繰り返し阻んだ。前半25分には禰宜田の突破をスライディングでカット。後半も飯干や谷の前進を体を張って食い止めている。
大阪偕星も小林李亜楽を起点に反撃

大阪偕星も守るだけではなかった。センターフォワードの小林李亜楽が相手を背負ってロングボールを収め、トップ下の小川真奈がその落としやこぼれ球を拾う。右ウイングの中村亜美は突破力を発揮した。
前半34分、中村はドリブルでセンターラインを越え、2人を振り切って右の深い位置から折り返す。こぼれ球を小川がシュートし、京都精華のGK林香莉奈に収まったものの、大阪偕星の持ち味が表れた場面だった。中村は守備でも素早く戻り、八田の攻撃参加に対応。サイドで両者の攻防が続いた。
前半27分から出場した野村楓香も左ウイングとして攻撃に関わった。後半は山根との連係から再三左サイドを駆け上がり、クロスで起点になる。後半17分には山根が運んで野村へつなぎ、折り返しは京都精華が触ってクリア。大阪偕星は左サイドを中心に攻撃を活発化させ、京都精華の守備を揺さぶっていた。
ただ、その直前の後半15分には、京都精華にも決定機があった。朝重咲楽のスルーパスに谷が抜け出し、GK中嶋と1対1に。このシュートも中嶋が弾き、大阪偕星は失点を防いだ。
朝重咲楽の左足で均衡が破れる
試合が動いたのは後半25分。京都精華は三瀬の寄せから生まれたこぼれ球をつなぎ、飯干、米田衣織、禰宜田が次々とゴールに迫る。大阪偕星も山根が足を出して止めるなど耐えたが、クリアを拾った田口が再びペナルティエリア右へ進入。山根がこのカットインも止め、CKとなった。三瀬のCKの競り合いからこぼれたボールに朝重が反応し、左足を振り抜いて先制点を奪う。
谷玲央梨が山根優芽を破り、京都精華が突き放す
先制直後の飲水タイムを挟み、京都精華は再び大阪偕星を押し込んだ。田口らセンターバックも徐々に高い位置で攻撃に加わり、大阪偕星に傾きかけていた流れを断ち切る。
後半38分、京都精華は右のスローインから飯干、禰宜田とつなぎ、右サイドの谷へ。対面には、この日何度も京都精華の突破を止めてきた山根がいた。谷は股抜きで山根をかわしてペナルティエリアへ進入し、グラウンダーで折り返す。ファーポスト付近へ走り込んだ三瀬がワンタッチで合わせ、リードを2点に広げた。
得点者は三瀬だが、好守を続けていた山根を個人技で破った谷の突破が、このゴールの大部分をつくり出していた。
後半42分には、左CKのこぼれ球から京都精華が攻撃を続ける。このとき右サイドにいた八田が後半開始から出場していたFW堀田環へパスを送り、その落としを受けてクロス。逆サイドの田口が倒れ込みながら決め、3-0とした。
後半25分まで0-0が続いた一戦。大阪偕星は山根を中心に京都精華の攻撃を食い止め、小林の収めや中村、野村のサイド攻撃で反撃に出ている。その均衡を、攻撃の手を緩めなかった京都精華がCKから破り、終盤の2点で試合を決めた。