
2026年10月11日
U-18女子サッカーリーグ2026関西 2部
六甲アイランド 0-2 京都翔英
(40分ハーフ)
得点:
[京都翔英]谷﨑泉美(10分)、オウンゴール(47分)
U-18女子サッカーリーグ関西2部は10月11日、J-GREEN堺で六甲アイランドと京都翔英が対戦。京都翔英が2-0で勝利した。
今季3部から昇格した京都翔英にとって、2部での初勝利である。FW谷﨑泉美のヘディング弾とオウンゴールで奪った2点を守り切り、今季初の複数得点と無失点も記録した。主力の何人かを負傷で欠く中でつかんだ白星だった。
攻める六甲、耐える京都翔英。セットプレーで試合が動く
六甲アイランドは、まず右サイドから攻撃を仕掛けた。右サイドバックの塩田愛佳が何度もオーバーラップし、クロスやドリブルで京都翔英陣内へ攻め込む。
前半3分には、FW岡田理咲が立て続けに2本のシュートを放つ決定機を迎える。こぼれ球からの1本目は大きく外れ、右サイドハーフの土井琴葉が折り返したボールに右足で合わせた2本目も枠を捉えられない。岡田は思わず頭を抱えた。
一方の京都翔英は、中盤の寄せと球際の強さで対抗する。ダブルボランチの児玉小梅と奥田心葉が素早く間合いを詰め、比較的高い位置でもボールを奪った。ただ、奪った後のパスがつながらず、なかなか攻撃へ移れない。
それでも試合が動いたのは前半10分だった。中盤右寄りで得たFKを児玉がゴール前へ送ると、ワンバウンドしたボールにFW谷﨑泉美が頭で触れる。前へ出たGK大樂優希の頭上を越え、ボールはゴールに吸い込まれた。立ち上がりから押し込まれていた京都翔英が、セットプレーで先手を取った。
失点後も六甲アイランドの攻勢は続き、時間がたつにつれてボランチの石橋杏夏が存在感を増していく。中盤でボールを収め、精度の高いキックで両サイドや前線へ配球した。しかし、ラストパスやファーストタッチが合わず、シュートまで持ち込めない。
佐用璃子と麻田はなを中心にゴールを守る京都翔英

六甲アイランドの攻撃を最後のところで食い止めたのが、GK佐用璃子とDF麻田はなである。
GK佐用は、後方からの声で守備陣を支え続けた。指示や励ましの声を絶やさず、危ない場面では大きな声で味方の集中を高める。
プレーでも、クロスやシュートに落ち着いて対応。後半3分、岡田が2人をかわしてペナルティエリアへ入り込んだ場面では、素早く飛び出してクリアした。後半28分にも、ドリブルで侵入したMF赤松ゆき乃に対し、ボールへ飛びついて防いでいる。
麻田は守備範囲の広さと、1対1の強さが際立った。序盤には、ドリブルでペナルティエリアへ入ろうとした岡田に寄せて阻止。前半38分には、右サイドを駆け上がった塩田から体を入れてボールを奪い取る。
とりわけ目を引いたのが後半10分の対応だ。左サイドを突破した岡田が、ゴールライン際で最初に対応したDFをかわしてペナルティエリアへ侵入したが、すぐに反応した麻田が飛び出してブロックした。後半20分には、右サイドを長くドリブルした石橋に体を寄せ、中央へ入らせなかった。
六甲アイランドの攻撃を粘り強く防いだ京都翔英。流れの中では思うように形を作れなかったが、再びセットプレーが実を結ぶ。後半7分、児玉の右CKがゴール前で六甲アイランドの選手に当たり、そのままゴールへ。オウンゴールでリードは2点に広がった。
配置変更で左サイドが活性化。六甲アイランドの反撃

六甲アイランドは後半開始から、MF達川季咲を投入していた。達川を左サイドハーフに置き、前半ボランチだった挽木結美が右サイドハーフへ、左サイドハーフだった白木南帆が石橋とダブルボランチを組んだ。
この変更で動きが生まれたのが左サイドだ。前半から高い位置へ攻撃参加していた左サイドバックの八幡こころが、後半は達川と連係する。
後半10分には、達川が中央へ入るのに合わせて八幡が前へ動き出し、達川からのパスを受けた。ファーストタッチが乱れて奪われたものの、2人の連動が見えた場面だった。左へ流れた岡田が加わり、ゴールライン際から折り返しを狙う形も生まれた。
最も得点に近づいたのは後半15分だ。達川のスローインから岡田がヒールパスで達川へ戻し、達川が左足ダイレクトでゴール前へ。挽木がファーで頭を合わせ、こぼれ球を塩田が左足で押し込む。ネットは揺れたが、挽木のファウルを取られ、得点は認められなかった。
右の塩田も最後まで存在感を示し続けた。後半33分には2人をかわし、角度のない位置からシュート。ボールはゴールネットの上をかすめる。後半38分には自ら奪ってペナルティエリアへ持ち込み、右足でシュート。わずかにクロスバーに当たり、上へ外れた。
公式記録では、シュート数は六甲アイランドの14本に対し、京都翔英は1本。終盤は六甲アイランドが相手をゴール前にくぎ付けにしたが、京都翔英は最後までゴールを割らせなかった。
ベンチも含めた全員でつかんだ初勝利
京都翔英は今季、3部から2部へ昇格したものの、ここまで白星をつかめずにいた。この日は主力の何人かが負傷で出場できない状況だった。
それでも、セットプレーから2点を奪い、押し込まれる時間を耐え抜いて無失点で試合を締めくくる。今季初の複数得点と無失点がそろい、2部で初めての勝利を手にした。
ベンチ脇では、ピッチに立てない主力選手たちが、大きな声で仲間を鼓舞し続けていた。ピッチで戦った選手たちだけでなく、ピッチの外から声を届けた選手たちも含め、チーム全員でつかんだ2部初勝利である。