
2026年6月22日
第68回東北高等学校サッカー選手権大会 3位決定戦
専大北上 1-2 ノースアジア大明桜
(35分ハーフ)
得点:[専大北上]榎本りお(38分)[ノースアジア大明桜]冨田琴心(43分)、池谷華莉那(70分)
東北高等学校サッカー選手権3位決定戦が6月22日、小真木原公園東多目的グラウンドで行われ、ノースアジア大明桜(秋田)が専大北上(岩手)に2-1で勝利した。後半3分に専大北上の榎本りお(3年)が先制すると、後半8分にはノースアジア大明桜主将の冨田琴心(3年)が同点ゴールを決めた。勝敗を分けたのは、終了間際の後半35分だった。途中出場の池谷華莉那(2年)がゴール右隅へ流し込み、ノースアジア大明桜が3位となった。
両チームがサイドから攻撃を組み立てる
両チームは準決勝から先発メンバーを変更した。専大北上は、準決勝で途中出場からチャンスを作った佐藤碧葉(2年)を先発で起用。ノースアジア大明桜は、GKの山口愛(3年)と佐々木こころ(1年)が今大会初先発となった。
前半は、両チームともサイドを起点に攻撃を組み立てる展開となった。ノースアジア大明桜は右サイドバックの畠山弥羽(3年)と右ウイングの悪原柚菜(3年)が持ち味を発揮する。前半13分には左サイドから右サイドへ大きくサイドチェンジし、悪原が空いたスペースへ走り込んでドリブルで前進。内側を駆け上がった畠山へパスを送り、畠山がペナルティエリア右へ進入する場面を作った。前半16分にも、右サイドでボールをキープする悪原の外側を畠山が追い越し、悪原からのパスを受けてゴール前へ折り返している。右サイドバックとウイングが良い関係を保ち、攻撃の起点になっていた。
一方の専大北上は、左サイドバックの柿本心彩(2年)、左ウイングの内山実優(2年)、ボランチの永島美智(2年)が近い距離でパスを交換した。前半5分には、ノースアジア大明桜のゴールキックを柿本がヘディングで収めると、永島が足元でボールを持ち直し、マークの頭上を越す浮き球のパスで内山へつないでいる。前半7分には、柿本から縦パスを受けた内山が金井望波(2年)、永島とテンポよくパスを回した。最後はノースアジア大明桜にカットされたが、複数の選手が近い距離を保ちながらつなぐ形を作っている。前半14分には、こぼれ球を拾った永島が内山とのワンツーから左サイドを抜け出し、左足でシュートを放った。前半32分には自陣深くでノースアジア大明桜のスローインをカットすると、松岡杏奈(3年)、内山、柿本、永島とパスをつなぎ、相手のプレスを外して前線へボールを運んだ。専大北上は、左サイドの高い位置だけでなく、自陣からの組み立てにも同じパスワークを生かしていた。
前半26分には、専大北上がコーナーキックからネットを揺らす場面もあったが、オフサイドの判定で得点は認められなかった。両チーム無得点のまま、前半を折り返す。
セットプレーから両チームが得点
後半開始早々に試合が動いた。後半3分、柿本がドリブルで駆け上がり、専大北上が左コーナーキックを獲得する。松岡が右足で蹴り入れたボールをノースアジア大明桜のGKがパンチングすると、こぼれ球に反応した榎本が右足で蹴り込み、専大北上が先制した。
ノースアジア大明桜も後半8分に反撃する。佐々木の仕掛けから右コーナーキックを獲得すると、中沢優利(2年)が左足で入れたボールはペナルティエリア内の水たまりに落ちた。すかさず反応したのは主将の冨田で、右足でゴールへ蹴り込み、1-1の同点に追いついた。

専大北上が同点後に勝ち越しへ迫る
ノースアジア大明桜は後半10分、悪原に代えて渡邊眞羽(1年)を投入。渡邊を右サイドバックに据え、畠山を一列前の右ウイングへ上げた。
同点後は、専大北上が勝ち越しに迫る時間帯を作った。後半14分には、右サイドから中西乃愛(3年)が中央へ運んだボールを松岡へつなぐと、松岡のタッチが大きくなりかけたところを内山が中央で拾い、ターンして左へ展開しボールを失うことを防いでいる。後半26分には、金井がドリブルでペナルティエリアへ進入。戻ってきた相手ディフェンスをかわし、シュートまで持ち込んだ。後半28分には、永島が左足で強烈なミドルシュートを放つ。ボールはクロスバーを直撃し、惜しくも勝ち越しとはならなかった。専大北上はその後もセカンドボールを回収し、ノースアジア大明桜を自陣へ押し込んだ。
永島は前線でボールを収め、内山らとのパス交換にも加わった。相手の頭上を越す浮き球のパスやワンツーからのシュートなど、専大北上の攻撃に変化を加えている。
ノースアジア大明桜が土壇場で勝ち越し
後半34分には、中央でクロスを入れようとしたノースアジア大明桜に対し、金井がプレスバックしてボールを奪う場面があった。専大北上が最後まで運動量を落とさない中、後半35分に試合の均衡が破れる。自陣でボールを回収したノースアジア大明桜は、冨田から左サイドの嘉藤心春(2年)へパスをつなぐ。嘉藤がドリブルで前進し、前方のスペースへ走り込んだ小松奈保(3年)へ展開すると、小松がカットインしてゴール前へ折り返した。走り込んだ池谷が、ワンタッチでゴール右隅へ流し込む。自陣でのボール回収から複数の選手が関わり、最後まで走り込んで奪ったゴールだった。
直後には専大北上にも同点のチャンスが訪れる。右コーナーキックからゴール前が混戦となったが、ノースアジア大明桜のGK山口がボールへ飛びついてキャッチ。専大北上に最後のシュートを打たせることなく、試合を締めくくった。

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