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[宮城県高校総体]聖和学園が2年連続19回目の優勝 負傷交代を乗り越え2得点、常盤木学園も築舘海藍の一撃で迫る

2026年6月8日
第75回宮城県高校総体サッカー競技女子 決勝
聖和学園 2-1 常盤木学園
(35分ハーフ)
得点:[聖和学園]野﨑凜愛(33分)、大黒ひなの(53分)/[常盤木学園]築舘海藍(65分)

第75回宮城県高校総体サッカー競技女子の決勝が6月8日、みやぎ生協めぐみ野フットボール場Aグラウンドで行われ、聖和学園が常盤木学園に2-1で勝利した。

前半33分に野﨑凜愛(3年)が先制し、後半18分には複数の選手が連係した右サイドの崩しから大黒ひなの(3年)が追加点を決めた。常盤木学園は後半30分に築舘海藍(3年)が1点を返し、終盤まで同点を狙い続けたが、聖和学園がリードを守り切り、2年連続19回目の優勝を飾った。

聖和学園は6月20日から山形県鶴岡市で開幕する東北高校女子サッカー選手権大会に出場する。

前半早々の負傷交代を乗り越え、聖和学園が先制

試合は前半5分、早くもアクシデントが起きた。聖和学園は大黒ひなの(3年)のクロスを受けた岡本百菜未(2年)が相手選手と交錯して倒れ、そのままピッチを退いた。前半8分、佐藤愛心(1年)が右サイドに入る。急な出番だったが、佐藤は右サイドのスペースでボールを引き出し、攻撃に関わっていった。

交代の影響をほとんど感じさせず、聖和学園は攻撃の形を作り続けた。山﨑美空(3年)、野﨑凜愛(3年)、平沢杏(2年)、折目蒼空(3年)、大黒らがポジションを入れ替えながら連係し、中央とサイドを使い分けて前進した。

前半26分には右サイドから大黒、折目とつないで決定機をつくる。折目のパスに佐藤がエリア内へ走り込み、逆サイドへラストパスを送ると、山﨑がダイレクトでシュートを放った。ボールは枠をとらえることができなかったが、交代選手を含めた連係で相手ゴールに迫る形を示した。

先制点は前半33分に生まれた。鈴木梨子(3年)のロングボールがディフェンスラインの背後へ抜ける。そこに野﨑が抜け出し、ペナルティーエリア内でGKとの1対1を迎えた。目の前にGKが迫る中、体を開いてコースを作り、右足でゴール右隅へ流し込んだ。多彩な攻撃を続けてきた聖和学園だったが、先制点はシンプルに背後を突く形から生まれた。

複数の選手が関わった攻撃から、大黒ひなのが追加点

後半に入っても、聖和学園は複数の選手が関わりながら攻撃を組み立てた。後半17分、左コーナーキックから野﨑が蹴ったボールがゴールに吸い込まれたが、GKへのファウルがあったとして得点は認められなかった。だがその直後、聖和学園は追加点を決める。

後半18分、山﨑、野﨑、平沢、大黒が右サイドで細かくパスを回す。折目が後方でバックパスを引き出すと、ドリブルで運びながらラストパスを送った。最終ライン付近で相手の間に入った大黒が、ラストパスを受けて右足を振り抜く。浮き球がゴールへ吸い込まれ、聖和学園が2-0とリードを広げた。

バックパスが入った瞬間、守備側の視線がボールに向いた隙に大黒が動き出しフリーになっていた。複数の選手が絡んで生まれた追加点だった。

10番の競り合い。大黒ひなの(左)と築舘海藍(右)。築舘は前線で起点となり、追撃のゴールを決めた。

常盤木学園も築舘海藍を起点に攻撃を作る

常盤木学園は立ち上がり、いきなりチャンスを迎える。前半1分、藤田瑠佳(3年)がゴール前へロングフィードを送り、富岡來未(3年)がこぼれ球を拾ってこの試合のファーストシュートを放った。前半10分にも藤田から富岡がパスを受けてシュートに持ち込んでいる。

前半13分には中央の藤田が築舘海藍(3年)へ縦パスを送り、築舘が落として津吹菜帆(2年)が右サイドへ展開。引田千聖(3年)がクロスを入れる形をつくった。前半19分にも、築舘の落としを受けた富岡が前を向いて運び、左サイドの西田野々花へパスを送る。その後も富岡がパスを受け直し、複数の選手と関わりながら左サイドで攻撃を作った。

藤田が中盤から前線へ的確なパスを送り、築舘のポストプレーで起点をつくる。富岡が裏へ抜け出し、左サイドでは西田野々花(3年)が攻守両面で関わった。西田は前半17分に佐藤のサイド突破を止め、その1分後にも聖和学園の攻撃をクリアするなど守備でも貢献した。

後半の立ち上がりも富岡が積極的に背後を狙い、常盤木学園は1点を追いかけながら攻め続けた。

築舘海藍が1点差に迫る 常盤木学園が最後まで同点を狙う

聖和学園は後半21分にも好機をつかんだ。カウンターから右サイドの山﨑がスペースへパスを送ると、後半10分から出場していた小倉那月(1年)が走り込んでGKと1対1になる。左足シュートを放ったが、常盤木学園GK金濱加依(3年)がセーブし、こぼれ球もしっかりとキャッチした。

常盤木学園はその後も反撃を続ける。後半28分、GK金濱のゴールキックから右サイドに抜け出した富岡がゴールライン際で折り返す。走り込んだ西田がヘディングシュートを放ったが、枠をとらえられなかった。

それでも常盤木学園は諦めない。後半30分、伊藤楓菜(3年)が左サイドから一気に右サイドへ展開する。引田がこのボールを落とすと、ニアポスト付近に走り込んだ築舘が相手と競り合いながら押し込んだ。常盤木学園が1点差に迫った。

後半33分、藤田が左サイドへ展開すると、折り返しを受けた西田がペナルティーエリアで振り向きざまにシュートを放った。ボールは枠を越えたが、最後まで同点を目指す姿勢に変わりはなかった。

聖和学園はリードを守り切り、2年連続19回目の優勝を決めた。前半早々のアクシデントをチームで乗り越え、複数の選手が連係しながら2点を積み重ねた。常盤木学園は前半から攻撃の形をつくり続け、終盤に1点差まで迫って決勝にふさわしい緊張感を生み出した。