
2026年6月7日
第75回宮城県高校総体サッカー競技女子 準決勝
聖和学園 4-0 聖ウルスラ
(35分ハーフ)
得点:[聖和学園]野﨑凜愛(6分)、大黒ひなの(14分)、平沢杏(52分)、大橋歩実(68分)
第75回宮城県高校総体サッカー競技女子の準決勝が6月7日、みやぎ生協めぐみ野フットボール場Bグラウンドで行われ、聖和学園が聖ウルスラに4-0で勝利し、決勝進出を決めた。
この日が大会初戦となった聖和学園は大黒ひなの(3年)がアンカーの位置でボールをさばき、複数の選手が絡んだ組み立てで前後半を通じて聖ウルスラのゴールを脅かした。
前日の1回戦で仙台育英学園を延長の末に下した聖ウルスラは、ディフェンスラインをコンパクトに保ち、GK齋藤美空(3年)の積極的な飛び出しで背後のスペースを埋めたが、聖和学園の攻撃を止めきることはできなかった。後半には途中出場の矢野晏有(3年)を起点に決定機を作り、最後まで反撃の姿勢を見せた。
前半6分と14分に2得点 聖和学園が主導権を握る
聖和学園は大黒ひなのをアンカーに置き、左右にボールを散らしながら攻撃を組み立てた。前線には野﨑凜愛(3年)がセンターフォワードとして入り、平沢杏(2年)と岡本百菜未(2年)がインサイドハーフを務めた。左サイドバックの大橋歩実(3年)も積極的に攻撃参加し、前半序盤から聖ウルスラのゴールに迫った。
先制点は前半6分。大橋が左サイドからゴール前へフィードを送り、ディフェンスラインの背後に抜け出した野﨑がシュートを放つ。GKがいったん足でセーブしたが、こぼれ球を野﨑が冷静に押し込んだ。
早い時間に先制した聖和学園は、その後も攻撃の手を緩めなかった。折目蒼空(3年)がディフェンスラインの裏へロングボールを送る場面や、大黒が左サイドへ流れてカットインからシュートを放つ場面など、多彩な形でゴールを脅かした。
追加点は前半14分。右サイドから岡本がエリア内に侵入し、マイナスのパスを送る。待っていた大黒が右足ダイレクトで浮き球のミドルシュートを放ち、これがゴールに吸い込まれた。
聖ウルスラの守備とGK齋藤美空の対応
2点を失いながらも、聖ウルスラはディフェンスラインをコンパクトに保ちながら守備を続けた。センターライン付近までラインを押し上げ、聖和学園に簡単には前進させない場面もあった。
この高いディフェンスラインを支えたのがGK齋藤美空だった。前半32分、野﨑がペナルティエリア内へ走り込む場面では素早く飛び出してボールをキャッチ。前半34分にも聖和学園のロングフィードに対してしっかりと前に出て対応した。背後のスペースへのケアを徹底し、ラインを高く設定するチームの守り方を機能させていた。

後半も聖和学園が攻撃の厚みを見せ、2点を追加
後半も試合の主導権は聖和学園が握った。聖ウルスラは後半開始からコンパクトな守備を立て直し、立ち上がりは聖和学園を自陣に押し込む時間帯もあった。しかし聖和学園は後半11分、大橋を起点に折目、山﨑美空(2年)とつないでエリア内に侵入するなど、複数の選手が絡んだ崩しを続けた。
後半16分、聖和学園が3点目を奪う。左サイドで大黒がボールを持ち、野﨑に預けて落としを受けると、ドリブルでカットインしながらゴール前の平沢へパスを通す。平沢はエリア内に侵入し、倒れ込みながら右足でゴールネットを揺らした。
4点目は後半33分。岡本の縦パスを受けた大橋が、ボールをそのまま前に持ち出してエリア内に侵入。GKとの1対1を冷静に制し、ゴール右隅に流し込んだ。前半から積極的に攻撃参加を見せていた大橋が、この試合の締めくくりにゴールを記録した。
矢野晏有が反撃の起点に 最後まで諦めなかった聖ウルスラ
4点を失いながらも、聖ウルスラは最後まで戦い続けた。後半から出場した矢野は、相手を背負いながらも前を向いてプレーし、積極的にゴールを狙った。
後半21分にはこの試合最大の決定機が訪れる。矢野が振り向きざまに放ったスルーパスに武田愛花(3年)が反応し、左サイドから走り込んでシュートを放った。ボールはポストの右へそれたが、聖ウルスラがつないだ一連の崩しは鮮やかなものだった。後半28分にも矢野が中央でボールを奪い、遠目からシュートに持ち込んだ。後半35分には蜂谷倫琉(3年)がミドルシュートを放つなど、試合終了まで得点を狙い続けた。
試合は4-0で終了。聖和学園が決勝進出を決めた。