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[宮城県高校総体]常盤木学園が後半2発で決勝へ 常盤木は左サイドから主導権、仙台大明成も反撃の形を作る


2026年6月7日
第75回宮城県高校総体サッカー競技女子 準決勝
仙台大明成 0-2 常盤木学園
(35分ハーフ)
得点:[常盤木学園]引田千聖(39分)、藤田瑠佳(53分)

第75回宮城県高校総体サッカー競技女子の準決勝が6月7日にみやぎ生協めぐみ野フットボール場Bグラウンドで行われ、常盤木学園仙台大明成を2-0で下し、決勝進出を決めた。

前半は常盤木学園が左サイドを中心に攻め込んだが、仙台大明成が粘り強く守って0-0で折り返した。後半開始から投入された引田千聖(3年)が後半4分に先制点を挙げると、後半18分には藤田瑠佳(3年)が追加点を決めた。

仙台大明成も決定機を作ったが、常盤木学園GK金濱加依(3年)が好守でゴールを許さず、2-0で試合を締めくくった。

常盤木学園が左サイドから主導権 伊藤楓菜、藤村姿貴乃の配球が起点に

常盤木学園は前半から左サイドを中心に攻撃を組み立てた。左サイドバックの伊藤楓菜(3年)とセンターバックの藤村姿貴乃(3年)がロングフィードで攻撃の起点を担う。2人とも両足で長いボールを蹴ることができ、後方から幅広く配球した。

前半9分には、藤村が最終ラインから前線へロングボールを入れる。村上緑梨(2年)が落としたボールを西田野々花(3年)が受け、築館海藍(3年)とのパス交換からゴール前へ侵入。右足でシュートを放ったが、仙台大明成GK真壁沙弥(3年)がキャッチした。

この場面には、常盤木学園の狙いがよく表れていた。ビルドアップではセンターバックが開き、サイドバックが高い位置を取る。ウイングは内側に入り、西田とCF築館、トップ下の村上が近い距離感で関わる。その関係性が、フィニッシュまでつながった。

西田は試合を通じて、左ウイングとして存在感を示した。縦への突破だけでなく、味方とのコンビネーション、左足のクロス、カットインからの右足シュートもある。さらに逆サイドからのクロスにも反応してゴールを狙った。前半は得点こそ生まれなかったが、常盤木学園は左サイドを起点に、何度も仙台大明成のゴールへ迫った。

仙台大明成は左サイドで対抗 紺野心夢の守備と鈴木愛梨の突破

仙台大明成は押し込まれる時間がありながらも、前半を0-0で折り返した。守備で目立っていたのが、左サイドバックの紺野心夢(3年)だった。常盤木学園が右サイドへ展開しようとする場面では、紺野が内側へ絞ったり、素早く戻ったりしながらパスを遮断した。常盤木学園が左サイドから右へ展開して仕留めようとする狙いに対して、仙台大明成は最後のところで簡単には通させなかった。

攻撃では、鈴木愛梨(2年)のドリブル突破が推進力になった。前半24分、宮崎羽和(3年)がピッチ中央をドリブルで運び、左サイドの鈴木へパスを送る。鈴木はペナルティエリアへ侵入し、ゴールライン際で相手をかわしてラストパスを送った。ニアポスト付近に菊地埜那(2年)が走り込んでボールに触ったが、シュートはポストの外へそれた。

前半33分にも仙台大明成は左サイドから好機を作る。スローインから鈴木が菊地へパスをつなぎ、菊地はドリブルでペナルティエリア左へ侵入してラストパス。ゴール前では佐々木愛蘭(2年)と飛び出した常盤木学園GK金濱加依(3年)が競り合ったが、金濱がキャッチしてシュートを打たせなかった。仙台大明成は守るだけでなく、左サイドから反撃の形を作っていた。

仙台大明成のWG鈴木愛梨は左サイドで存在感を発揮。ドリブル突破だけでなく、自陣に戻っての守備でも貢献した。

後半開始の交代で均衡を破る 引田千聖が先制、藤田瑠佳が追加点

常盤木学園は後半開始から榊原汐璃(3年)、富岡來未(3年)、引田千聖(3年)を一気に投入する。引田は右ウイングに入り、前半に紺野がよく守っていたサイドのマッチアップに変化を加えた。

試合は開始早々に動く。後半4分、自陣で仙台大明成のスローインから西田がボールを奪った。西田は富岡とのワンツーで前進し、築館を走らせる。築館がボールに追いつき、逆サイドを走ってきた引田へパスを送ると、引田は飛び出してきたGK真壁との1対1を冷静に制してゴールを決めた。

前半は、仙台大明成の紺野が常盤木学園の右サイドへの展開をよく消していた。しかしこの場面では、常盤木学園のボールを奪ってからの攻撃が速かった。西田、富岡、築館とつなぎ、最後は逆サイドの引田へ展開。仙台大明成の守備対応が間に合う前に、常盤木学園が均衡を破った。

後半18分には常盤木学園がリードを広げる。仙台大明成がバックパスを選択したところを築館が奪って前進し、ボランチの位置からゴール前へ走り込んでいた藤田瑠佳(3年)へパスを送った。藤田は左に持ち出して相手をかわし、左足でシュートを決めた。常盤木学園が2-0とリードを広げた。

仙台大明成も反撃の形を作る 金濱加依がゴールに鍵をかける

2点目が入る直前の後半16分、仙台大明成に決定機が訪れていた。藤田のドリブルを佐藤和奏(2年)が止め、そのままゴール前へロングボールを送る。そのボールに2列目から菊地が走り込み、シュートに持ち込んだ。しかし、飛び出した常盤木学園GK金濱が足でブロックした。

0-2となった直後、仙台大明成は佐々木に代えて横山美羽(2年)を投入する。横山が左サイドバックに入り、紺野がフォワードへ上がった。

終盤になっても、仙台大明成はゴールを狙い続けた。後半35+1分には鈴木が左サイドを抜け出し、ゴール前へグラウンダーのラストパスを送る。佐藤愛海(2年)が走り込んだが、金濱が飛び出してキャッチ。シュートを打たせなかった。その1分後には紺野がペナルティエリアのすぐ外からミドルシュートを放ったが、枠を捉えられなかった。

仙台大明成はチャンスの数こそ多くなかったが、決定的な場面を複数作った。それでも常盤木学園は、GK金濱が素早い飛び出しや体を張ったプレーで対応し、最後までゴールを許さなかった。試合は2-0で終了。常盤木学園が決勝進出を決めた。

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