
2025年12月29日
第34回全日本高校女子サッカー選手権 1回戦
修徳 3-0 常盤木学園
(40分ハーフ)
得点:[修徳]宇田川果歩(15分、30分)、高木綾女(69分)
第34回全日本高等学校女子サッカー選手権大会は12月29日、兵庫県内各地で1回戦が行われ、三木総合防災公園陸上競技場では、修徳(東京②)と常盤木学園(宮城②)が対戦。修徳が3-0で快勝を飾り、2回戦に駒を進めた。
初戦突破の立役者となったのは、2得点を挙げたエースFWの宇田川果歩である。
先制点は前半15分に生まれた。FW大畑風和(1年)が落としたボールをDF高木綾女(2年)がスペースへ浮き球のパスを送る。このボールに反応した宇田川が左足を振り抜くと、前に出ていたGKの頭上を越えたボールが、そのままゴールに吸い込まれた。
つづく前半30分、サイド攻撃が追加点に結びつく。右SB倉田こはる(3年)がFW星野佑佳(2年)とのワンツーから右サイドを突破。折り返したボールを宇田川が逆サイドで受けると、ワントラップからまたしても左足でゴールネットを揺らした。
3年生の宇田川は、1年時から主力としてスタメンに名を連ねてきた。選手権出場はこの試合が4試合目。三木総合防災公園陸上競技場は、1年時に得点を挙げた思い出の会場でもある。PK戦の末に柳ヶ浦に敗れた苦い記憶も残る場所だが、この日は自身のゴールでチームを勝利へ導いた。
最後の選手権に臨む宇田川は、1年時から試合に出てきた選手としての責任を胸にプレーしている。試合後、その思いを聞いた。
インタビュー
ーー試合は3-0で完勝でした。実際にプレーしてみていかがでしたか?
自分は1年生の頃から試合に出させてもらっているので、今回は「3度目の正直」という気持ちで挑みました。最初は緊張してたんですけど、フォワードだし、3年生でもあるので「自分が決めなきゃ」「自分しかいない」という強い思いを持って、それを自分に言い聞かせて戦いました。
ーー「3度目の正直」という言葉には、どんな思いがあったんですか。
1年生の時にこのピッチでプレーさせてもらって、最後はここで負けちゃったんですけど、自分自身は点を決めることができました。去年は初戦で負けてしまって、今まで先輩たちと一緒に培ってきたものや、新チームになってから続けてきたことを、すべてこの最後のピッチで出したいという思いでした。
ーー立ち上がりにチャンスがあったあと、押し込まれる時間帯もありました。その間は、どんなことを考えてプレーしていましたか。
ディフェンス陣が粘り強く守ってくれるのは、自分たちのチームの特長だと思っています。そこは本当にディフェンス陣を信じて、1本でもいいボールが来たら、絶対にそこで仕留めようという気持ちでずっと待っていました。
ーーそういう流れの中で先制点が生まれました。1点目は、どんなイメージでシュートしたんですか。
本当は、もう一回トラップして落ち着かせてから打とうと思っていました。でも、左足でシュートを打つ時には自分の中で思い描いている角度があって、一回トラップした時に、「ここならいけるかな」という直感がありました。キーパーが少し前に出ているのも見えたので、ループっぽく浮かせれば入るかなと思って、ほとんど直感ですね。
ーー写真を見返すと、決まった瞬間の表情がとても驚いているようでした。
そうです。最初は「上に行っちゃったかな」と思って、怖くて最後までボールも見られなかったです。でも、みんなが喜んでこっちに来てくれたので、それで入ったんだと分かりました。
ーー2点目は右サイドからの攻撃でした。どんなイメージでしたか。
キャプテン(倉田こはる)がクロスを上げてくれるタイミングで、自分の前にいた味方がギリギリ追いつくかどうかというところで、追いつかなさそうでした。最初は声をかけてスルーしてもらおうとも思ったんですけど、相手に気づかれて自分の方に来ちゃうかなと思って。最初からフリーなのは分かっていたので、ボールが来たらトラップして打とうと決めていました。左足のシュートは自分の武器なので、落ち着いてトラップして打てば入ると思っていました。
ーー今日は2得点とも左足のシュートだったから、自信を持って打てていたんですね。
そうです。利き足は右なんですけど、相手には左が得意だということは分からないようにして、でも実は左足のほうが良いシュートを持っている、みたいな秘密っぽい感じです。本当にチャンスだと思わない場面ではなるべく右で打って、いざという時に左足で打とうという意識はしていました。
ーー先制してだいぶ流れが変わったと思うんですけど、実際にピッチに立っていて、どう感じましたか。
有賀先生から、チームとしても個人としても調子が上がってきているという話をいただいていました。それを自信にしてプレーできました。最初はコミュニケーションが少なくて静かなチームだったんですけど、こういう大事な場面で全員がしっかり声をかけ合えて、立ち上がりから粘り強く守備ができたと思います。全体としても、いい入りができたんじゃないかなと感じています。
ーー有賀先生から調子が上がってきていると言われた中で、ご自身ではどんなところに手応えを感じていますか。
縦突破だったり、シュートへの意識ですね。背後に抜けろといつも言われていて、その形は自分も得意なので、積極的に背後に抜け出して、仕掛けてクロスを上げたり、自分でシュートに持っていったりできていると思います。
ーー新チームが始まった頃は、静かな雰囲気だったということですか。
OGの方が来てくださった時に、「自分たちの時とは違うところ」として声の部分を挙げてもらいました。一度はできても、またできなくなってしまったりして、試合ではできているけど、練習ではあまりできていない、ということもありました。だけど最近は、練習の時からちゃんと声をかけられるようになってきて、意思疎通も取れて、連携も良くなってきているんじゃないかなと感じています。
ーーこの一年、個人としてはどんなことに一番取り組んできましたか。
これまでずっと試合に出させてもらって経験を積んできた分、フォワードとして点を取ってチームを勝たせることを第一にやってきました。新人戦では点を決められてたんですけど、インターハイや選手権予選では全然決められなくて、その時に自分の気持ちも落ちちゃいました。でも、練習試合や紅白戦を通して、少しずつ自分の得意な形でも点を取れるようになってきて、頑張ってここに合わせてきた、という感じです。
ーーそういう中で今日の試合に臨んで、一番大切にしてプレーしていたことはどんなところですか。
スカウティングした時に、相手の背後の対応が狙いだと先生からも言われていました。自分たちのフォワード陣全員が背後が得意な選手ばかりで、スピードがある選手が多くて、身長も高くて、そこは狙い目だと言われていました。とにかくディフェンス陣がボールを持ったら、背後を狙うという意識でプレーしていました。
ーー今日は、その狙いをある程度は表現できた試合だったと言えそうですね。
100パーセントまではいかないですけど、ある程度はできたんじゃないかなと思います。
ーー次は開志学園戦になります。どんなプレーをしたいですか。
今日は自分からの動き出しが少なかったかなと感じています。ディフェンスを引きつけて、背後に抜けたり、逆に足元でもらったり、そういう形は練習しています。自分がもっとディフェンスを動かして、自分たちのDF陣がボールを出しやすい状況を作ってあげたいです。今日みたいに背後を狙って、そこからシュートを打って得点につなげられたらと思います。
フォトギャラリー
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